楽天証券の家族信託サービス① 成年後見制度との比較
[2020.05.12]
2020年4月27日、楽天証券の家族信託サービスが開始されることが発表されました。
今回は家族信託の基本的な仕組みについてと、よく比較される成年後見制度と何が違うのかについて簡単に述べていきたいと思います。
まず家族信託とは何かということについて説明させていただきます。
家族信託は、信頼するご家族等に財産を託すことで、円滑な資産管理と資産寿命の延命など特定の目的を実現するための仕組みです。この仕組みを活用することで、ご家族による資産運用・管理・処分を可能にし、認知症等によりご本人の意思能力が低下または喪失した場合でも、ご家族が資産管理を継続することができます。
一方で成年後見制度では、選任された後見人は資産の管理や処分がメインとなってくるため、資産運用や相続対策はできません。この制度はあくまでもご本人の意思能力が低下した時点(医師からの証明を基に裁判所で認められた場合)から活用することができます。
さらに費用面もそれぞれ違いがありますので、ご本人の属性や事情に合った制度を活用していくことが重要です。
これらの制度を利用する際は必ず士業の方々との相談を交え、ご家族間でしっかりと話し合いの場を設けて頂き、他の制度との併用・利用を検討いただく事でより効果的な資産管理が可能となります。
<成年後見制度と楽天証券家族信託サービスの比較表>
次回は「楽天証券家族信託サービス②有効事例」についてお伝えさせていただきます。
↓次回のコラムはこちらから↓
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執行役員 小林 裕
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