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コラム

資産運用④ ETFは本当に低コストなの?

[2020.05.19]

資産運用

「コスト」を気にされる方は多いと思います。

これは最もな話で1,000万円を20年間運用した場合、
3%と2%の1pt.の差は320万円にもなります。
またバンガードの創始者で「インデックスの父」と呼ばれるボーグル氏は「インデックス投資では徹底的にコストこだわれ」と言っています。

今回は、そんなETFで運用した方が投資信託よりも高いコストを支払っているということをお伝えいたします。
具体的に、S&P500に連動するETFであるVOOは経費率が0.03%で業界最低水準です。
一方で、投資信託であるeMAXIS Slim米国株式の経費率は2020年5月現在0.0968%です。
また投資信託には隠れコストがあります。
それを含めた実質コストは0.177%です。(1万口当たりの費用明細の信託報酬以外の諸経費 0.065% × (365日 ÷ 第1期の日数 297日)+ 信託報酬 0.097% = 0.177%)

この時点で、コスト差は0.147%です。

しかし、複利(配当金再投資)で運用すると状況は逆転いたします。

S&P500の配当利回りは約2%です。VOOを保有した場合、この配当金に対して米国でまず10%課税されます。その後、日本で20%の二重課税が生じます。
この配当金への累計課税率は28%です。
つまり配当利回りが2%なので、2%の28%だと、運用資産に対して0.56%の課税となります。

一方、eMAXIS Slim米国株式は配当再投資が自動で行われます。
ここで大きく違うのが、日本に送られず再投資されるため、米国内の10%のみの課税となる点です。したがって、日本での二重課税が生じません。
つまり、配当金2%の10%課税のみなので運用資産に対して0.2%の課税となります。

ここで一旦整理致します。
VOOは、経費率が0.03%ですが、配当金への課税が0.56%掛かります。
つまり配当金再投資条件では、年間0.59%のトータルコストになります。

一方eMAXIS Slim米国株式では経費率が0.177%であり、配当金への課税は0.2%ですので、年間0.377%のトータルコストになります。
更に、通常ETFでは別途売買コストがかかります。(マネックス証券の場合、買付だけ実質無料)
一方、eMAXIS Slim米国株式は売買手数料ゼロです。
この点もコストの差に少なくない影響を与えてきます。

今回はコストについて寄稿しましたが、自動で再投資できる点でも投資信託は優れていると思います。
金融商品の選定に至って大事なことは、コストを下げることが最も大事なことでしょうか?
もちろん、コスト意識は大事ですがそれ以上にご自身に合ったものをお選びいただくことが豊かな人生を歩むポイントではないかと思います。

【会社概要】
株式会社バリューアドバイザーズ
ファイナンシャルアドバイザー 吉村 卓也

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